英語の聞き流しが意味ない理由とは?学習効果を高める実践的な方法

リスニング

英語のラジオを作業しながら聞いたり、BGMとして英語の音声を再生したりする英語の聞き流し。

英語の聞き流しを日常的に行うことで、英語のリスニングスキルが身につくと一部でいわれています。

しかし、本当に聞き流すだけでリスニング力は向上するのでしょうか?

英語の聞き流しはアプローチの仕方によって、その効果が大きく変わってきます。

今回の記事では、英語の聞き流しが意味ない理由から英語の聞き流し学習の意味を高める方法、英語の聞き流し学習を行うポイントまでを幅広く解説します。

英語の聞き流し学習に興味がある方は、実践する際の参考にしてください。

英語の聞き流しとは

英語の聞き流しとは、仕事や勉強、家事などの作業中にBGMとして英語音声を流したり、とりわけ集中せずに英語を聞いたりすることを意味します。

仕事や勉強中に何か音声や動画を流したほうが集中できるという人が多く見受けられますが、こういった音声を英語のものに置き換えるイメージです。

例えば、海外のラジオやドラマ、映画、YouTubeの動画、洋楽、問題集などのCDなどを流します。

英語の聞き流しをすることで耳が英語に慣れるため、リスニングスキルが向上するといわれています。

しかし、英語の聞き流しは効果がないという声も一定数見受けられます。

英語の聞き流しが意味ない理由

「英語の聞き流しは意味ない」といわれるのはどうしてでしょうか?

ここでは、英語の聞き流しが意味ない理由を解説します。

基礎ができていない

基礎ができていない状態で英語の聞き流しをしても、英語が定着しにくいといわれています。

時制や文型などの文法や基礎単語、言い回しなどがわかっていないと、英語をただの雑音としか捉えることができません。

英語の聞き流しでは、リスニングに集中する訳ではないですが、何となくトピックや流れなどを把握できればより効果を実感できます。

そのため、基礎ができていない人には英語の聞き流しはおすすめできません。

言語活動と同時に行っている

言語活動と同時に英語の聞き流しをしても効果を得られません。

言語活動とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」といった動作のことです。

例えば、新聞を読みながら英語の聞き流しをしても、音声を言語として処理することは難しいでしょう。

脳は一つの言語活動に集中してしまうので、音声が雑音化してしまうのです。

もしくは、本来行うべき言語活動への集中力が低下してしまう可能性があります。

聞き取れない部分を放置している

聞き取れない部分をそのまま放置してしまうとリスニングスキルは伸びづらいでしょう。

単語の意味や発音、アクセントなど、わからなかった原因が把握できていないままだと、同じ音声を聞いたとしても理解できないままです。

英語の聞き流しは完全にリスニングに集中する訳ではないですが、それでも気になった部分はメモに残しておく、もう一度聞き直すなどして、リスニングスキルの向上を目指すことが大切です。

反復していない

英語の聞き流しでは、同じ音声を反復して聞くことをおすすめします。

海外ドラマなどを聞き流しの素材として使用している場合、次のエピソードを早く見たいなどの理由で同じ素材を聞き直す人は少ないです。

しかし、英語の聞き流しは反復することで効果を実感できます。

何度も音声を聞きながら、わからない部分を調べることで、次第にわからない箇所が少なくなり、リスニングスキルが上がっていきます。

もちろん、楽しみながら学習を進めることが大切なので、何度聞いても飽きにくい音声を素材に選ぶとよいでしょう。

英語の聞き流し学習の意味を高める方法

ここでは、英語の聞き流し学習の意味を高める方法を紹介します。

言語活動を行っているタイミング以外で実践する

英語の聞き流しで効果を得るには、言語活動を行っているタイミング以外で実践することが重要です。

言語活動を行っていると脳はその活動に集中してしまうので、英語の音声は「雑音」としてしか認知されません。

例えば、読書や執筆、会話などの際は英語の聞き流しはおすすめできません。

掃除や料理、運転、ウォーキング、ジョギングなどの非言語活動を行っている際に実践してみましょう。

基礎を身につける

基礎を身につけることで、英語の聞き流しで効果を得られるかもしれません。

具体的には、ボキャブラリーを増やしたり、基礎的な文法を理解したりするとよいでしょう。

英語の基礎ができれば、聞き流しの中で理解できる単語や文章が増えます。

また、自分が何を聞き取れていないのかをはっきりさせることができます。

初心者の方は、簡単な音声を聞き流しの素材として選ぶとよいでしょう。

聞き流したものを復習する

英語の聞き流しの効果をアップさせるには、聞き流したものを復習することをおすすめします。

聞き流したままにすると、わからなかったポイントを理解していないことになり、英語力が向上しません。

同じ音声を繰り返し聞いたり、わからない部分をメモしたりして、復習することが大切です。

トランスクリプトがある場合、そちらもあわせて確認するとよいでしょう。

英語の聞き流し学習を行うポイント

英語の聞き流し学習を行うポイントを紹介します。

自分の英語レベルにあわせて素材を使い分ける

英語の聞き流し学習を行う際は、自分の英語レベルにあわせて素材を使い分けることを心がけましょう。

英語初心者の方がいきなり難易度の高い素材を選んでしまった場合、理解できないポイントがありすぎて聞き流しの効果を実感しにくくなります。

例えば、子供向けの番組や英語教育系のラジオなど、理解しやすい音声から挑戦するとよいでしょう。

少しずつ英語の聞き流しに慣れてきたら、海外ニュースやドラマ、映画などに切り替えて、レベルを上げていきましょう。

発音を学ぶ

英語の聞き流しと並行して、発音を学ぶことをおすすめします。

英語には日本語にはない発音がたくさんあります。

こういった発音を理解せずにいると、聞き取れる単語や文章が限られてしまうのです。

発音に特化した教材を購入したり、シャドーイング(英語の音声が聞こえたらすぐに真似する)したりして、発音を判別できるように練習してみてください。

他の勉強法を組み合わせる

英語の聞き流し以外の勉強法も組み合わせることが重要です。

英語スキルを本格的に上達させたい人は、英語の聞き流しだけでは十分とは言えません。

リスニングの場合、英語の聞き流しだけでなく、一語一句単語を確認する精聴やディクテーションを取り入れることで実力を上げることができます。

さらに、リスニング以外にもスピーキングやライティング、リーディングなどの勉強を行うことで、総合的に英語スキルを向上させることができます。

まとめ

今回の記事では、英語の聞き流しが意味ない理由から英語の聞き流し学習の意味を高める方法、英語の聞き流し学習を行うポイントまでを幅広く解説しました。

言語活動と同時に聞き流したり、英語の基礎ができてなかったりすると、英語の聞き流しを実践しても効果を得られません。

英語の聞き流しは、自分にあったレベルの素材を選んだり、気になった部分を繰り返し聞いたりすることで、効果を実感できるようになります。

英語の聞き流しだけでなく、他の勉強方法も積極的に取り入れることが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました